NHKのためしてガッテンで耳鳴りについてやっていました。
(この記事は、2015年のものです。2020年4月に放送された耳鳴りの内容についてはこちらの記事も御覧ください。)
かなり大げさに説明していましたが、得るものもありましたので、書いておきます。
キーン、ブーン、ぼわー、ジーなど耳鳴りを経験している人が多くなっています。
耳鳴りに悩む人は全国に300万人いるそうです。
耳鳴りは治らないと言われていて、耳鳴りが治ればノーベル賞もんだとも言われています。
耳鳴りは自分には無縁と思っていも突然なるのです。
24時間なりっぱなしになるのです。
ひどい人はうつ状態にもまってしまうこともあるそうです。
いろいろな原因(メカニズム)が考えられていますが、ストレス、自律神経、耳の炎症など無関係と言っていました。
耳鳴りの原因は?
2013年の10月に根本的な原因が突き止められました。
この原因は、耳鳴りの7割に関係するとのことでした。
で、その原因とは、
というものです。
蝸牛で電気信号に変換されて脳に伝わる。
蝸牛が老化によって信号に変換されにくくなり、聞こえない音を脳が感度を上げるために耳鳴りとなる。
医師は、脳の過剰興奮、と読んでいました。
脳の中にはいろいろな電気信号が飛び交っている状態なので、その電気信号を拾って音として認識してしまう。これが耳鳴りですとの説明でした。
画期的な治療法とは?
補聴器で治療するというものです。
補聴器で聞こえにくい音だけを増幅する。これにより、蝸牛へのインプットを増やすことで、アウトプットも増やそうというものです。
アウトプットが増えることで、脳に正常レベルの電気信号が届くので、脳が感度を上げる必要がなくなり、耳鳴りが少なくなるとの説明でした。
補聴器をこまめに調整し、聞こえない音の音量を最適化する。これにより、聞こえが改善すると同時に、同時に耳鳴りも緩和する。
補聴器は10万円前後からだそうです。
そのほか、耳鳴りを気にならなくする説明としては、
メカニズムを理解して不安をさける。
静寂をさける。音を豊富にすることで耳鳴りに気づきにくくする。
など言われてました。
まとめ
期待してみていたのですが、説明されたのは原因ではなくてメカニズムだったので、残念でした。
聞こえない音を脳が増幅するという説は、以前からありましたが、2013年10月にこれを証明する論文がでたのでしょう。
治療法も画期的な治療法!と言っていながら、補聴器でというのは残念ですね。
あと、蝸牛の聴神経への負担も考慮すべきです。インプットを増やして難聴が進行しないのでしょうか。
耳鳴りというと病気と捉えられていないのかもしれませんが、難聴は立派な病気です。良い番組ですが、病気に関連するものはもう少し患者に対する配慮がほしいと思いました。
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